Aspect は、コミュニティや人物のストーリーを介して「街をたのしむ」という感覚をリサーチ・発信する、トーキョーバイクのオウンドメディアです。
「側面」や「視点」という意味を持つ Aspect というタイトル は、読者がこのメディアをきっかけに自分の街や日常に潜む 別の側面を感じて欲しいとうところから名付けました。
なんでもない日常にささやかな変化を加えるような、Aspectならではの視点や思いを伝えていきます。
BUNDLESTUDIOの創設者でありインテリアスタイリストとして活動する川合将人にとって、2019年に初めてM氏邸を目にしたことはひとつの転換点だった。邸宅の過去を知った川合は、元の建築が有していた美しさを復元するため、古い写真やスケッチ、そして残された数少ない資料をもとに、BUNDLESTUDIOとして改装のディレクションを手がけることに決めた。
その多くがフィルムで撮影されたカウンタクシーノのフードフォトは、日本各地のキッチン、ダイニングルーム、そして農場の景色を親密な視点で切り取っている。「ミシュランの星がついた料理であれ、家庭料理であれ、作為的にスタイリングされた食べ物を撮影したくないのです、」と彼女は言う。その結果生み出されるのは、真摯さと生々しさを併せ持ったイメージで、観るものにその食材や料理の背景を想像させるものだ。
自転車のある生活の普遍的な魅力を切り取ったイラストシリーズ「Life on two wheels」で、初めて取り上げた作家である坂内拓。東京を拠点に活動する彼は、切り絵作品を制作するアーティストだ。彼の手から生み出される風景はシンプルながらも深みがあり、明快さと共にさまざまな解釈を受け入れる余白を持っている。