坂内拓が切り絵で生み出す風景
自転車のある生活の普遍的な魅力を切り取ったイラストシリーズ「Life on two wheels」で、初めて取り上げた作家である坂内拓。東京を拠点に活動する彼は、切り絵作品を制作するアーティストだ。彼の手から生み出される風景はシンプルながらも深みがあり、明快さと共にさまざまな解釈を受け入れる余白を持っている。その余白は彼の作品を単なる「イメージ」から時間と共に進化する風景へと押し上げてくれるものだ。西東京にある団地の最上階に位置する彼のアトリエで、作品のインスピレーション源、道具や制作の背景にある思考について話を聞いた。
文責:Ben Davis
翻訳:Futoshi Miyagi
写真:Daisuke Hashihara